こんばんは。Sawaoです。
なんとかウオーキングを続けています。

ところで今日は
「昔と比べて広汎性発達障害(PDD)は増えている?」
についてつぶやきたいと思います。

PDDの疑いで受診されるお子さんの数は
以前と比較すると大幅に増加していることは間違いないと思います。
(Sawaoもそう実感しています。)

しかしその一方で最近受診される成人の方で
PDDと診断される方も増えてきているように思います。
(このことも実感しています。)

ここでSawaoとしては「昔と比べて実際にPDDは増えているの!?」
ということを疑問に思いました。

今回はその疑問につきまして
Sawaoも執筆させていただきました
神尾陽子先生編集の
成人期の自閉症スペクトラム診療実践マニュアル(医学書院 出版)
を参照してつぶやきたいと思います。
(今後米国の診断基準によればどうも広汎性発達障害(PDD)は
自閉症スペクトラム障害(ASD)と統合された命名になるようです。)

英国で2007年に行われた疫学調査によりますと
成人のASD(PDD)の有病率は約1%で
児童の有病率(約1%)と変わらなかったことがわかりました。

また成人のASD(PDD)の多くの方が未診断であることが
わかりました。

      (Arch Gen Psychiatry 68: 459-465 2011 参照)
      (J Autism Dev Disord 33: 365-382 2003 参照)

つまりPDDは時代によって増えてきたのではなく
今も昔も同じ有病率であり、以前は診断されていなかった
ということが考えられるのではないでしょうか。

今後も成人期の自閉症スペクトラム診療実践マニュアルを参考に
少しずつ最新の知見をつぶやければと思います。