2012年、「認知症患者が300万人を超えた」という衝撃の事実が明らかとなりました。その認知症の中で日本人に一番多いとされているのがアルツハイマー型認知症です。認知症の5・6割を占めるとされ、少なくとも150万人、受診に至っておられない方を含めるとそれ以上だといわれています。
この病気の特徴ですが、まず初期症状として、5分前のことも覚えていられない「近時記憶障害」と日付や時間や場所がわからなくなる「見当識障害」が挙げられます。
症状が進行してくると「同じ質問を繰り返す」「買い物に行く度に同じ物を買ってくる」「ご飯を食べたことをすぐに忘れる」「お金の管理ができない」など日常生活に支障を来たすようになり、いよいよ病気が明らかになってきます。
症状が進行してくると「同じ質問を繰り返す」「買い物に行く度に同じ物を買ってくる」「ご飯を食べたことをすぐに忘れる」「お金の管理ができない」など日常生活に支障を来たすようになり、いよいよ病気が明らかになってきます。
その後、受診に至り治療に繋がっていくのですが、残念ながら現在の医学ではこの病気を完治させることは出来ません。しかし、早期発見・早期治療を行うことで、その進行を遅らせ、より長く有意義な生活を送るサポートをすることはできます。
現在4種類の薬がありますが、その剤形は飲み薬や貼り薬と様々で、その方に最も適したものを選ぶことができます。服薬以外にも重要なこととして、1日20分程度のウオーキングなどの有酸素運動が推奨されています。
現在4種類の薬がありますが、その剤形は飲み薬や貼り薬と様々で、その方に最も適したものを選ぶことができます。服薬以外にも重要なこととして、1日20分程度のウオーキングなどの有酸素運動が推奨されています。
この病気の予防策ですが、DHAを豊富に含む青魚やオリーブ油、ポリフェノールを含む赤ワインの程度な摂取、緑黄色野菜の摂取や有酸素運動の継続などが推奨されています。また、高血圧や糖尿病、高脂血症などはアルツハイマー型認知症の発病のリスクを高めると言われていますので、中高年の時から生活習慣病をしっかり管理することも必要でしょう。
しかし、残念ながらこれらの予防法も認知症を100%予防できるわけではありません。
不幸にも発病してしまった際に治療と同等もしくはそれ以上に重要とされるのが、介護です。認知症は10年、20年単位で長く付き合っていく必要がある病気です。介護者の方がイライラしてしまったりすることも時にあると思います。
また患者さん自身も過敏に反応しやすくなります。そのため、長い介護生活の中でお互いに疲弊してしまうこともあると思います。
ご家族さんだけで抱え込まず、必ず周りに相談をしてください。私も介護福祉専門員(ケアマネジャー)で得た経験や知識を使い、サポートさせていただきます。また当院の関係機関のケアプランセンターやヘルパーステーションでもサポートさせていただきます。悩まず、気軽にご相談していただけたら幸いです。
不幸にも発病してしまった際に治療と同等もしくはそれ以上に重要とされるのが、介護です。認知症は10年、20年単位で長く付き合っていく必要がある病気です。介護者の方がイライラしてしまったりすることも時にあると思います。
また患者さん自身も過敏に反応しやすくなります。そのため、長い介護生活の中でお互いに疲弊してしまうこともあると思います。
ご家族さんだけで抱え込まず、必ず周りに相談をしてください。私も介護福祉専門員(ケアマネジャー)で得た経験や知識を使い、サポートさせていただきます。また当院の関係機関のケアプランセンターやヘルパーステーションでもサポートさせていただきます。悩まず、気軽にご相談していただけたら幸いです。
最後に、超高齢化社会を迎えた日本において、今後ますます増えるといわれている認知症。地域の方ひとりひとりが正しい知識と思いやりを持ち、地域で支えていくことが望まれています。