こんばんは。Sawaoです。
今日は成人の広汎性発達障害(PDD)の診断について
つぶやきたいと思います。

神尾陽子先生が監修されました
自閉症スペクトラム障害のある精神科患者への対応
精神科医のための臨床実践マニュアル 
を参考にさせていただきました。

診断基準の中心となる症状は以前にも広汎性発達障害(PDD)(1)
で述べさせていただきました

①社会性の障害
②コミュニケーションの障害
③こだわり

                   です。

これらの症状が診察の場面や心理検査などで認められ、
詳しい生育歴を確認して
幼少期から同様の症状が確認できれば、診断確定となります。

また、補助診断ツールとして、

日本自閉症協会広汎性発達障害評価尺度(PARS)
          精神医学 48(5) 495-505 2006 参照
自閉症スペクトル指数日本版(AQ-J) 
          臨床精神医学 32(10) 1235-1240 2003 参照

                    も有用です。

      自閉症スペクトラム障害のある精神科患者への対応 
      精神科医のための臨床実践マニュアル  参照

Sawaoとしては、成人期に受診される患者さんは、
幼少時期には気づかれずに
成人期に初めて表面化された方が多い印象があります。

そのような場合は
一見コミュニケーションの障害が目立たない場合もあり、
診察を繰り返して慎重に判断しております。

その中で客観的証拠として母子手帳や小学校・中学校での通知票を
持ってきていただき、参考にさせていただく場合もあります。

今後は、鑑別診断などについてつぶやきたいと思います。
応援よろしくお願いしまーす。