不登校は小学校・中学校合わせて約12万人、広義のひきこもりは約70万人と言われています。
その背景は様々で、統合失調症やうつ病、発達障害、不安障害、パーソナリティ障害と様々ですが、経過は、以下のような経過をたどることが多いと言われています。
その背景は様々で、統合失調症やうつ病、発達障害、不安障害、パーソナリティ障害と様々ですが、経過は、以下のような経過をたどることが多いと言われています。
- ①
- まず不登校や引きこもりの火種がくすぶっている状態(学校や会社など社会でなんらかの葛藤を抱えている状態)では、葛藤がまだ表面化しておらず、言い換えると葛藤を抱えながらも登校できている段階ですので、周りはほとんど認識することはできません。もちろんこの時期にうまく葛藤が処理される場合も多く不登校や引きこもりにならず経過されている場合も多いと思います。
- ②
- しかし、葛藤がうまく処理されず、不登校や引きこもりが表面化した場合は、激しい葛藤が表面化し、家庭内においても不安定さが際立ちひどい場合は家庭内暴力などの問題が噴出します。この時期はできるだけうまく親子関係などを維持することが大切となってきます。もちろんこの時期においても次の段階に進まずに短期間で不登校や引きこもりを脱する場合もあります。
- ③
- その後、不登校やひきこもりが持続する時期が訪れます。この時期は家庭内暴力などの激しい症状は後退し、ひきこもりがより顕著となる時期でもあります。徐々に余裕を取り戻し、大半の場合は最後の段階に入っていきますが、できるだけ早くこの時期を脱することが予後に関わってきます。
- ④
- 最後に、学校や会社などの社会に再度関心が芽生え、不登校やひきこもりを脱することとなります。この最後に時期において周りの最後の一押しが必要となってくる場合があります。
- ①
- 顕在化した症状のケアなどを通じて子どもの心の訴えに耳を傾け対処することが大切です。
- ②
- 当事者には休養が、家族やその他の関係者には余裕が必要な時期であり、支援者が過度に指示しすぎないことが肝要です。
- ③
- 焦らずに見守る、性急な社会復帰の要求は避ける、家族の不安を支える、適切な治療・支援との出会いに配慮が必要です。
- ④
- お子さんの変化に一喜一憂せずに安定した関わりを心がけます。
不登校・ひきこもりの対応ですが、
などがあげられます。
しかし、不登校・ひきこもりは、1つの観点からではとらえがたい現象ですので、1つの側面への支援だけでは支えきれません。
1つの機関だけで支援を最初から最後まで全てを担当することは難しいのが現状ですので、機能の異なる他機関との連携を常に意識しておくことが大切です。
関わりを持てば必ず改善するという支援では維持できません。
不登校・ひきこもりの支援には地域が持つ使用できる方法はなんでも使用するという柔軟な対応と同時に粘り強い対応が必要となります。
当院でも不登校・ひきこもり相談を行っておりますので、抱え込まずご相談ください。
1つの機関だけで支援を最初から最後まで全てを担当することは難しいのが現状ですので、機能の異なる他機関との連携を常に意識しておくことが大切です。
関わりを持てば必ず改善するという支援では維持できません。
不登校・ひきこもりの支援には地域が持つ使用できる方法はなんでも使用するという柔軟な対応と同時に粘り強い対応が必要となります。
当院でも不登校・ひきこもり相談を行っておりますので、抱え込まずご相談ください。