分離不安障害とは?
小さい子どもは誰しも、母親や自分の保護者の姿が見えないと不安になり、探し回って時には泣き出します。これは、成長過程で誰にも現れる「分離不安」というものです。
しかし、成長にしたがって時間の概念などを覚え「この人はいずれ自分のところに戻ってくる」という安心が芽生え、分離不安は無くなっていきます。
「分離不安障害」とは、その成長段階の年齢を超えても強烈に分離不安を抱えている状態であり、一人で学校や友達の家に行けなかったり、夜自分が寝てしまうまで親が側についていてくれないと眠れない、または保護者と離れる時に腹痛などを訴える、というような事が起こります。
分離不安障害は、「別れの場面」が長引くと不安が増大したり、保護者の不安がそのまま子どもに伝わってしまうことがあります。子どもが「保護者と離れていることに慣れる」「保護者以外に愛着を持てるものを持つ」ことが大事になってきます。
また、夏休みなど長期休暇の後などに再び症状が現れることがあるため、そういった長期休暇の中でも親と離れていることに慣れ続けておけるよう、親と子どもが離れている時間を作ることが大切です。