広汎性発達障害とは?
自閉症を中心とした、アスペルガー症候群などの「生まれつき脳の機能の一部に何らかの障害がある」発達障害をひとまとめにした呼称です。
障害の程度も個人によって大きく差があり、その特性もさまざまです。知的障害を伴わないものを高機能広汎性発達障害と呼び、そのうちコミュニケーションの障害が軽度なものをアスペルガー症候群ということができます。
見た目からは判断しにくいような「相手の気持ちを推し量れない」「その場に合った行動ができない」など、障害が原因の行動でも「周りの人に気付かれにくい・理解されない」ことが多く、周囲から本人の性格の問題と思われたり、親の育て方が悪いなどと誤解され、本人も家族もつらい思いをすることが少なくありません。
よって、適切な治療が行われずに不登校などに発展することが多くみられます。
発達障害は「一生発達しない」のではありません。発達の仕方が通常の子どもと違っていても、家庭環境や教育環境など、周りからのサポートを通して、成長とともに改善されていく課題も多くありますので、気になる症状があるときはお気軽にご相談下さい。