こどもの統合失調症
一般的に10歳までの発症は珍しいとされていますが、中学生くらいになるとそれほど珍しくはなくなってきます。また、18歳ごろを過ぎると急増すると言われています。
子どもの場合、発症はゆっくりと進み、不登校・不安障害・チック障害などの発症を経て出てくる場合が多いようです。
原因は複雑で、遺伝や生まれてからの環境など、様々なものが絡み合っていると言われています。また、家庭内・学校等でのストレスも原因の一つです。
そうした、なんらかのきっかけで「ドーパミン」という神経伝達物質が過剰に出され、脳がうまく機能せずに統合失調症を発症することが分かっています。
症状としては、急に怒りっぽくなるなど情緒不安定などの前兆が出始め、恐怖や不安、妄想、幻覚、幻聴などが現れて時に暴力的になったり、言葉が支離滅裂になってきたりします。
薬物治療が中心ですが、周囲からの配慮も必要です。
発症の初期に適切に処置をすれば、経過が良好である場合が多く、何か気付いたことがあればためらわずに医師の診察を受けることが望ましいと言えます。